学習論研究
学習論についての研究をしています。第一に、人間を、「特定の構造に埋め込まれた媒介された主体」と見る視点から授業における学習を捉える社会文化的アプローチの研究をしています。第二に、物と人間の対称性を前提として学習概念を拡張する、ニュー・マテリアリズムに立つ学習や授業研究の可能性を検討しています。
第二に、物と人間の対称性を前提として学習概念を拡張する、ニュー・マテリアリズムに立つ学習や授業研究の可能性を検討しています。
社会文化的アプローチ
社会文化的アプローチの理論を概観した。人間を「構造に埋め込まれた媒介された主体」と捉えることによって、教授、学習、授業がどのように捉えられるかについて検討した。
楠見友輔(2018)学習者の「媒介された主体性」に基づく教授と授業:社会文化的アプローチの観点から. 教育方法学研究, 43, 49-59.
ニュー・マテリアリズム
カレン・バラッドの主体実在論(agential realizm)を用いて、教材のエージェンシーに注目して教育実践を問い直した研究。
Yusuke Kusumi(2022)Actualizing concept without language: a diffractive analysis of educational practice for children with disabilities with handmade manipulative materials in Japan. International Journal of Qualitative Studies in Education. https://doi.org/10.1080/09518398.2022.2127016.
教育研究にニュー・マテリアリズムを適用する可能性について検討した研究。
楠見友輔(2021)ニュー・マテリアリズムによる教育研究の可能性:物と人間の関係に焦点を当てて. 教育方法学研究, 46, 25-36.